今回は「モンキーピーク」を紹介していきます。犯罪と非日常がテーマな作品で全巻読破しましたが久々にドキドキする、続きが気になる漫画を読めて満足でした。
人がぽんぽん死んでいくからそういう系が好きな人はハマると思う。
モンキーピークとは?
『モンキーピーク』は、志名坂高次原作、粂田晃宏作画による漫画作品です。『週刊漫画ゴラク』にて連載されていました。全12巻。凍牌の志名坂高次が初の原作を手がけ、俊英・粂田晃宏が入魂の筆致で迫る。戦慄と衝撃の山岳パニックホラー開幕!!
ストーリー
薬害問題により社会的に苦境に立たされた藤谷製薬の社員たちは、結束を高めるためのレクリエーションとして谷川岳の次に死者が多いとされる岩砕山を訪れる。
雄大な自然を感じる爽やかな山は、キャンプ初日の夜と共に惨劇の舞台と化す!
藤ヶ谷製薬36名が体験した、未体験の悪意とは…!?
巨大で知性がある『猿』を相手にこの岩砕山を生き延びることはできるのか。
敵となる『猿』はトゲトゲな体毛に人間より体が大きく、単純な腕力も強い。
そして人間並みの知性とナタや弓など武器を使って遠方からも攻撃してくるというかなりのスペックを持ちます。
特に読んでて驚いたのが藤谷製薬の社員たちを先回りして中岳小屋に行き、貴重な水分を目の前で捨てるという行為です。小屋を破壊するのではなく、小屋はそのままで水分だけを見せびらかすように捨てるんです。まるで人間たちを弄んでるみたいに…相当性格悪いですよね。
そしてまさかの猿はこの山に複数いるんです。協力してやっとの思いで1匹の猿を撃退した後にこれですからね。1匹だけなら…2匹だけなら…と次々と増えていく猿。まるで藤谷製薬の社員を憎んでるような残虐性を持つ化け物から逃げ切ることはできるのか?
本当に怖いのは人間?この中に裏切り者がいる!?
でここまで猿について説明したんですがこれからは藤谷製薬の社員たちについて簡単に説明していきます。猿による暴力的な死も魅力的ですが、それと同じぐらい人間たちの少ない食料による仲間割れや裏切りなども魅力的です。
今までの猿の先回りした行動や、猿の攻撃が原因ではない社員の死体などで内部協力者がいるのではないかと社員たちは疑心暗鬼に陥ります。そして猿にも怯まずに率先して動き、過去に殺人歴がある主人公「早乙女」が疑われます。
早乙女を見張っていた他の社員たちだったが、実は早乙女ではなく他の社員に怪しい行動をとるものがいて…。
こういうキャラは味方だと心強いが敵になると…?
いや違うの!安斎さんは頼りになる人で何度も猿たちから守ってくれたんだから!
登場キャラクターが多い作品ですが、一人一人(例外あり)ちゃんとスポットを当てた人間ドラマがあるんですよね。サバイバルホラー作品では呆気なく死んでしまいそうなキャラにもちゃんとした見せ場があったりとどのキャラもいい意味で、悪い意味でも濃いです。
※※※は※※※だったんですの♪
まとめ
・残虐な猿から逃げるサバイバルホラー漫画。
・野生の暴力と人間の知能を合わせ持つ強力なスペックの猿。
・人間同士の食料の奪い合いや誰が裏切り者かなどの醜い争いも魅力。
・殆どのキャラクターにスポットが当たる回がある。
少しは興味が湧いたでしょうか?
お気に入りキャラは安斎と林さんです。モンキーピークの続編もありますがそちらには手をつけてないです。
ここまで記事を書いてなんですが1番ドキドキしたのは1〜2巻でした。